เหนือกว่า EP.9

■動画の内容と翻訳について

こちらの動画ではタイ北部ご出身?のMCの方々とToptapくんがラーンナー地域(タイ北部)の言葉や文化についてお話ししています。ToptapくんがよくするRoom Aloneでの失敗談や、学生時代のお話、お気に入りの食べ物などのお話をされています。

動画内の英語字幕から日本語に翻訳しNekocapで字幕をつけました。

※誤訳がありましたら修正しますので、教えていただけると嬉しいです!

タイ語字幕と内容が合わない、主語が違うなど、動画内の英語字幕に「?」なところがいくつかあり、私自身も力量不足です。知識の浅い北部の文化やラーンナー語についての部分はとくに難しく…致命的なミスはないとは思いますが、素人制作字幕ということをふまえてご覧いただけたら幸いです。



■ラーンナー地域の歴史と文化について

参考&引用元:日本語版wiki英語版wikiThai Enquirer

※動画の内容を理解するために独自に調べました。あくまで個人がネット上の情報を集めて簡単にまとめたものです。参考程度にしてください。


"Lanna"すなわちLan Na(ラーンナー)とは、13世紀から18世紀にかけて存在したラーンナー王国、また現在のタイ北部のチェンマイ県、チェンラーイ県、ラムプーン県、ラムパーン県、ナーン県、パヤオ県、プレー県、メーホンソーン県などの領域を指し、広義ではそこから南はターク県バーンターク郡北部、西はサルウィン川東岸地域、東はメコン川西岸地域(ラオス領のサイヤブーリー県)、北はミャンマー領のシャン州あるいは中華人民共和国領のシーサンパンナ・タイ族自治州までを加えたものです。

ラーンナー王国は13世紀から18世紀にかけてさまざまな王や王朝に支配されインド化(中国文化の影響が強かった地域にインド文化の影響が強まること)していった王国だそうです。時代にもよりますが首都は現在のチェンマイ付近。一帯はラーンナー王国以前からすでに文化的発展をしていました。国名が「百万枚の田」「多くの田」などを表すように、国土は肥沃で自給自足が可能でした。商業も盛んでチェンマイはとくに貿易の中心地でした。当時、中国との流通は簡単ではなく、シルクロードへの秘密の小道のようなものができました。チェンマイはその道のちょうどいい休息地であり、文化的にも発展していきました。

12代目君主の頃、国力を高めるために国民に独自の言語や文字(ラーンナー文字)を使用するよう主張し、各地に寺院を建立。寺院はホテル、図書館、避難所でもあり、ラーンナー文化や知識を広めるために僧侶を使いました。シャム国の属国であった1800年代後半に独立を解体・吸収されたのち、1909年までにシャム国がイギリスやフランスと国境を制定したために、ラーンナー王国は独立国家として正式に存在しなくなりました。

王国が消滅し文化も徐々に衰退していきますが、1939年タイ文化大革命(タイの近代化のペースをあげるための革命)の時に本当の意味でのラーンナー文化の抹殺がありました。タイ全土を均質化し、地域の違いを排除する動きがあったのです。いまから20年少し前まで「地元の言葉を話すな」という看板が掲げられていたそうです。北部の言語や服装、タトゥーも禁じられ、歴史を教えることも禁止されていました。教育現場でも歴史の一部が消えてしまった状態になりましたが、90年代後半になって、北部の人々が自分達のアイデンティティと遺産に疑問を持ち始め、その結果ラーンナー語(北タイ語)が再び広く使われるようになりました。



■動画内に出てきたお料理

タイ語字幕と英語字幕を照らし合わせて調べました。一部フォロワーさんに確認していただいたものもあります。ありがとうございます!もし間違っていたらごめんなさい〜(料理名のリンク先はwikiまたはタイ国政府観光庁HPです。)

ラープ(ลาบ)

 お肉を細かく刻んでハーブ類と和えた料理。お肉の種類もさまざまで火を通すものもあるようですが、動画で紹介されているものは生肉使用バージョンだろうとのことです。

・ルー(หลู้)

 おもに豚肉の生肉と血、内蔵を加えたもの。基本的にはスープ状ですが、ラープと和えていたりとさまざまなよう。血が苦手な方は検索注意です。

・ゲーン・オム(แกงอ่อม)

 具材いろいろ野菜たっぷりのスープ。お味噌汁や田舎汁みたいな家庭料理だそう。

・キーノックチリペースト(น้ำพริกขี้นก)

 昔の人が見た目のままに名前をつけたので料理名に「鳥のフン」とついているそう。伝統的なザラザラとした唐辛子ペースト。

ゲーン・ケー(แกงแค)

 ハイゴショウの葉を使ったカレー。具材はいろいろ。

・ゲーン・ホー(แกงโฮะ)

 ラーンナーカレーとも呼ばれる伝統料理。カレー炒めのようなもの。

ゲーン・カヌン(แกงขนุนชอบ)

 熟す前の甘くないジャックフルーツを使ったカレー。タイ北部ではタイの旧正月に家族や親戚と一緒にいただく、特別なお料理のようです。

・地下アリ

 昆虫食が苦手な方は検索注意です。カイモッデーン(ไข่มดแดง)は赤アリの卵でスープや炒め物、カレーの具などにして食べます。納豆と白子を混ぜたような味だそうです。成虫は揚げたりペーストにしたりするみたいです。

タマリンド

 タイでは定番のマメ科のフルーツ。最近は栄養豊富なことで注目されているみたい。ジュースとしてもよく飲まれています。



■ไห้เลยค่ะ(最後に踊っていた曲)



■主観

いままでよく調べていなかったので、北タイ語は日本でいうところの「地方のものすごい強い訛り」のイメージでした。なのでToptapくんはナーン出身でご両親も流暢なのに、あまり北部の言葉を話せないというのがずっと不思議だったんです。今回タイ北部の歴史や文化などについて調べてみてなるほどと思える部分がありました。言葉だけでなく独自の文字までもっていた王国があり、しかもその王国がなくなり文化が衰退しただけでなく、近代では一切を禁じられていた時期もあったのですね。そこまで大きな違いや歴史があったとはお恥ずかしながら知りませんでした。たまにドラマで北部出身者のセリフに字幕がつくのはそういった理由があったんですね。Room Aloneでの失敗談は、Toptapくんがルー語で話してた感じだったのかなぁと思うとお友達の反応もなんとなくわかりますね…😂